このカテゴリでは、過払い請求によくある疑問の解決を目指しています。
借金の返済を圧迫するのは、金利です。
その利率は法律により上限が定められていますが、2010年までの間「出資法」と「利息制限法」という2つの法律において
それぞれ別の上限が定められていたのです。
★出資法の上限利率…年利29.2%
★利息制限法の上限利率…年利15~20%
しかし2006~2007年の貸金業法改正に伴い、消費者金融やクレジットカードなどの借金に
20%以上の金利は認められなくなりました。
こうした流れを受け、お金を借りた人が過去に払いすぎた利息の一部を、返還請求できるようになったのです。
上記のように過払い金請求は、いわゆる債務整理ではありません。「1円でも過払いがある場合には請求を検討できる」という前提があり、誰でも請求が可能です。
とは言え、その手続きには弁護士への依頼が必要。過払い金が回収できた場合でも、成功報酬金などを支払う必要があります。
少なくとも5万円以上の過払いがあったと思われる場合から、申立てを検討するのが無難です。
また過払いの時効は、10年です。数十年前の返済に関して請求は行えませんので、注意してください。
○20年前の借入れの完済直前に過払い請求を行なったAさん
Aさんは約20年前に消費者金融から借入れがありました。
次回で完済予定でしたが過払い金があるかもしれないと思うようになり、弁護士事務所へ問い合わせをしました。
長期にわたる取引期間により、相談を受けた弁護士事務所は多くの過払い金を請求する事ができました。
消費者金融からは2回の提案を経て過払い元金の85%までに上がりましたが、それ以上の金額にはならなかったため、提訴する事になりました。
結果として、最終的には過払い元金満額に持ち込む事ができました。
○完済後約10年、時効ぎりぎりの過払い金請求を行ったIさん
Iさん(60代)は自営業を行っていた際、資金繰りに困って個人名義で400万円の借入をしました。リタイヤするころには消費者金融8社すべての借入金を完済。最長で10年近く支払っていたものもあったとのこと。奥さんから過払い金請求が出来るんじゃないかと言われ、弁護士に相談することにしました。
弁護士の先生によると、取引年数が長いうえに法定金利以上の貸付が行われているので、過払い金の発生は間違いないだろうと言う事でした。ただ、完済してから10年ほど経過しているところがある可能性や、消費者金融自体も苦しくなっている背景もあることなどから、全ての過払い金を戻せるかどうかは進めてみないとわからないとのことでした。
さっそく、弁護士に消費者金融会社それぞれの取引履歴を取り寄せてもらい、過払い金の総額を算定してもらいます。調べてもらった結果、Iさんの過払い金は、総額で170万円ほどになりましたが、そのうち1社は完済後10年以上経過していたため、請求は150万円ほどになるとのこと。もともとないものと思っていたお金ですから、戻ってくるだけでもありがたく、弁護士にそのまま進めてもらう事に。
その後、弁護士は、消費者金融へ過払い金返還請求を行い、和解交渉に臨みます。和解成立後に返還された過払い金は請求通りの金額でした。過払い金請求でお金の返還を受けた人のほとんどが、1年も経たずに使い切っていると聞き、貯金していたお金と考えて大事に使うことにしたそうです。
本カテゴリには、過払い請求に関する以下のページを設けています。
弁護士費用や裁判費用はいくらぐらい?
過払い金請求にかかる弁護士費用の内訳は、以下の3つです。★着手金:1社につき2~3万円★解決報酬金:成功報酬。1社につき2~3万円★過払い金報酬:返還された金額の20~25%。請求を行っても、元債権者が応じない場合は裁判に…
遅延損害金があっても請求できる?
ケースによります。元債権者が払い戻しに応じる場合もありますし、遅延損害金を理由に「過払いではない」と抗弁される場合もあります。過去にはこうしたケースで、元債権者が勝訴したケースも…
過払い金請求で必要な書類は?
過払い金というのは、キャッシングやローンなどで払いすぎた利息のことで、過払い金請求をすれば戻ってきます。この過払い金請求は、弁護士や司法書士の他、自分で請求することも可能です。過払い金請求に必要な書類は、弁護士や司法書士が請求する場合は身分証明書と印鑑だけにもかかわらず、自分で請求する際は他にもいろいろと必要になります。またどんな時に弁護士で、どんな時に司法書士に依頼するのが良いのかなどの相談先についても説明しています。
過払い金請求の相談はどこにすれば良い?
名古屋は、過払い金請求の実績が多い地域です。なぜ名古屋が選ばれるのかを解説しながら、裁判の進め方や法律事務所選びのポイントをお伝えします。実際に過払い金請求をする場合、名古屋地方裁判所で、どのような手続きをすればいいのか。その際、どうやって優法律事務所を選べばいいのか、無料相談できるところもあるので、具体的に取り上げます。支払い過ぎた利息が戻ってきたとしても、過払い金請求をするための必要は抑えたいところ。名古屋で安心して依頼できる法律事務所の選び方を学びましょう。
ぜひ各ページの内容に目を通してみてくだい。
1968年、地元名古屋生まれ。愛知県弁護士会所属。企業から個人の法律相談まで、①親切・丁寧、②迅速、③適切・適正をモットーに幅広く対応。任意整理、個人再生、過払い金返還請求など債務整理に関して幅広く対応しており、難しいケースでも最適な方法で解決に導いてくれると評判です。面談・相談は、何度でも無料。どんな借金の悩みも気軽に相談できます。
このサイトの監修アーク法律事務所